矯正歯科

インビザラインの特徴とは?

マウスピース矯正「インビザライン」の特徴とは?

マウスピース矯正は透明なマウスピースを歯にはめて1週間程度で次のマウスピースに付け替え、歯を動かして行く歯並びの治療方法です。

矯正装置が他人から見えにくいことが一番の特徴ですが、他にも様々な特徴がありますので、ご説明します。※矯正治療は保険のきかない自由診療です。

インビザラインとは?

インビザライン

インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置を用いて歯並びを整える治療法で、従来のワイヤー矯正とは異なり、目立たないので他人に知られることなく歯並びを整えることができるのが特徴です。患者さんに合わせたカスタムメイドのアライナーを定期的に交換することで、少しずつ歯を理想の位置に移動させます。矯正中でも見た目を気にせず過ごせるため、特に大人や仕事中に目立たない矯正を希望する方に人気があります。

インビザラインの特徴

インビザライン

マウスピース矯正インビザラインの主な特徴は下記のようなものです。

1. 目立ちにくいほぼ透明なマウスピース

インビザライン

インビザラインは、透明なポリウレタン製の素材で作られています。このため、装着していることがほとんど目立たず、周囲の人に気づかれにくいです。特に、職場や学校などでの見た目を気にする患者さんにとって、従来のメタルブラケットとは大きな違いがあります。また、写真を撮る際や人前に出る場面でも、矯正器具が目立たないため、自然な笑顔を保つことができるのが魅力です。

2. 取り外して食事が出来る

食べ物

インビザラインの最大のメリットの一つは、患者さんが自分で取り外し可能である点です。食事の時にはアライナーを外しますので、従来のワイヤー矯正のように食べ物が器具に詰まる心配がありません。また、歯磨きやデンタルフロスを使う際にもアライナーを外していつも通り行い、お口を清潔にすることができます。ただし、治療効果を高めるためには、1日22時間以上の装着が推奨されており、患者さんの自己管理が必要になります。

3. 通院回数が少ない

診療

患者さん自身でマウスピースを新しいものに交換できるため、2~3ヶ月に1度の通院で済みます。ただし、マウスピースがはまらなかったり、浮いている場合は、担当医に診てもらいましょう。

4. 取り外して歯磨き出来る

歯みがき

マウスピースを外して食事をした後、歯磨きをしてマウスピースをきれいに洗ってから再度装着します。

歯に装置がついていない状態ですので、いつも通り歯ブラシやデンタルフロスを使うことが出来ます。歯にアタッチメントと呼ばれるレジンの突起をつけた後は、アタッチメントの表面も歯ブラシできれいに磨きましょう。

5. 痛みが少ない

女性

インビザラインは、ワイヤーやブラケットを使った従来の矯正方法に比べて、痛みや不快感が少ないことで知られています。アライナーは1枚で歯を最大で0.25mm動かします。歯を少しずつ動かすため、急激な力がかかりにくく、痛みを感じることが少ないです。

また、インビザラインのアライナーは口の中に柔らかくフィットするため、歯茎や頬の内側を傷つけるリスクが低く、口内の違和感が少ないことが利点です。これにより、矯正期間中も快適に過ごすことができます。

6. 金属アレルギーの心配がない

 

金属アレルギー樹脂で出来たマウスピースを使って歯を動かして行くため、金属を使用しません。そのため、金属アレルギーの心配がありません。

7. カスタムメイドで精密な治療が出来る

インビザラインは、患者さん一人ひとりの歯並びやお口の状態に合わせて作られる完全オーダーメイドのアライナーです。まず、患者さんの口腔内をiTeroと呼ばれる3Dスキャンで精密に計測し、そのデータをもとに治療計画が立てられます。シミュレーション技術を用いて、歯がどのように動くかをあらかじめ予測できるため、患者さんは治療開始前に最終的な歯並びのイメージを確認することができます。このように、高度な技術を使った精密な計画により、個別に最適化された治療が可能となります。

8. 歯の動きを3Dアニメーションで見れる

クリンチェックの画面で治療中の歯がどのように動いていくかを3Dアニメーションで確認出来る。

9. 装置で口内の粘膜を傷つけるトラブルが少ない

インビザラインのマウスピースは表面が滑らかなデザインになっているため装置が頬の内側などに当たって痛みや口内炎を起こすことが殆どない。

10. 矯正治療中に同時に歯のホワイトニングが出来る

ホワイトニング

マウスピースの中にホワイトニングジェルを入れた状態で歯に装着すれば、矯正と同時に歯のホワイトニングが出来る。ただし、詰め物・被せ物は白くすることが出来ない。

11. 矯正後はインビザラインの保定装置「ビベラリテーナー」を使用

ビベラリテーナー

ビベラリテーナーは見た目はインビザラインのマウスピースと同じですが、インビザラインとは材質や特徴が違います。

治療後のきれいな歯並びにしっかりフィットし、マウスピースに亀裂が入ったり破損しないよう、インビザラインよりもやや硬い素材で長持ちするように作られています。

マウスピース矯正「インビザライン」の特徴に関するQ&A

インビザライン矯正の主な特徴は何ですか?

インビザライン矯正の主な特徴は、目立ちにくい透明なマウスピースを使用すること、食事時に取り外し可能であること、通院回数が少ないこと、歯磨きが容易にできること、痛みが少ないこと、金属アレルギーの心配がないこと、歯の動きを3Dアニメーションで確認できること、口内の粘膜を傷つけにくいこと、矯正治療中にホワイトニングができること、矯正後に保定装置「ビベラリテーナー」を使用することなどが挙げられます。

インビザラインのマウスピースはどのような素材で作られていますか?

インビザラインは薄くて透明なプラスチック製で、滑らかな表面を持っています。これにより、装置が口内の粘膜に当たって痛みや口内炎を起こすことがほとんどありません。

インビザライン矯正中に歯を動かす速度はどれくらいですか?

インビザライン矯正では、マウスピース1枚で歯を最大0.25mm動かします。このゆっくりとした速度により、痛みがワイヤー矯正や裏側矯正と比べて約3分の1程度に抑えられます。

まとめ

歯のキャラクター5

インビザライン矯正は、目立たない透明なマウスピースを使用し、食事の時に外せるという点で多くの患者さんに選ばれています。

インビザラインには目立たないマウスピース、食事の自由、少ない通院回数、痛みの軽減、金属アレルギーの心配なし、3Dシミュレーション、口内トラブルの少なさ、ホワイトニングの可能性、そして矯正後の保定装置の使用など、多岐にわたるメリットがあります。
これらの特徴は、目立たず快適で効果的な歯列矯正を求める方にとって最適な選択肢となります。

この記事の監修者

医療法人真摯会
西宮クローバー歯科・矯正歯科 院長
廣石 勝也
朝日大学歯学部卒業。大阪歯科大学総合診療科臨床研修終了。国際口腔インプラント学会会員。

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