PEDIATRIC DENTISTRY

小児歯科

小児歯科について

親子

小児歯科では成長発育期にある子供の歯の治療や予防を行います。
乳歯が生え始める年齢からを対象としています。

治療内容を見れば一般歯科と大きな違いはありませんが、小児歯科では、将来生えてくる永久歯に悪い影響を与えないために成長した時のことを考え、将来を見据えた治療を行います。
お子さんの将来のために問題となることを未然に防ぎ、健全な成長をサポートするのが特徴です。

当院の小児歯科治療の取り組み

当院ではお子さんにやさしく
安心安全な診療を心がけています。

廣石院長

痛みを最小限に抑える

治療時の痛みを取り除いてくれるのが麻酔ですが、その麻酔自体が苦手という方も多いはずです。
当院では麻酔をする時に痛みを感じにくくするよう、次のような工夫をしています。

麻酔に関する工夫

表面麻酔を使用する
注射針を挿入する前に粘膜に麻酔薬を塗ります。これで刺入時の痛みを軽減することが出来ます。

極細の針を使用する
極細の針を使用し、針が刺さる時の痛みを軽減しています。

温めた麻酔液を使用する
麻酔液を人肌に温めるカードリッジウォーマーを使用し、麻酔時の痛みの原因である「体温と麻酔液の温度差」を取り除きます。

麻酔液をゆっくりと注入する
麻酔液を入れる早さは痛みと関連しており、ゆっくりと注入した方が痛みが少なくなります。

しっかりと時間をおく
麻酔が効くまでしっかりと時間をおきます。

TSD法を用いたコミュニケーション

不安や恐怖心が強いお子さんに対して当院ではTSD法を用いています。
できるだけ歯科治療に対するお子さんの恐怖心を和らげられるように努めています。

話す

Tell(はなす)

これからどのようなことをするのかをわかりやすく説明します。

機材をみせる

Show(みせる)

使用する機械や機材を実際にみてもらい、これからどのように使うのかを説明します。

治療

Do(やってみる)

お子さんにみてもらいながら器具を用いて治療を行います。

しっかりと説明し、ご納得いただく

治療を受けるお子さんだけでなく、ご両親にも丁寧に説明し、ご納得いただいた上で治療を開始します。

徹底した虫歯の再発防止

治療した歯が再び虫歯にならないよう、再発防止と早期発見が大切だと考えています。
定期健診に通い、将来のお口の健康につなげていきましょう。

小児歯科専門サイト

子供の歯について

女の子

子供の歯のことを乳歯といいます。
個人差がありますが、生え始める時期は大体生後6〜9ヶ月で、3歳頃には全て生え揃います。
また、乳歯は全部で20本あり、永久歯のための重要な基礎になります。

歯磨きと歯の生え変わりについて

赤ちゃんの歯磨きは生後約半年に下の歯が生え始めた頃から始めます。
始めの頃は、歯ブラシを使用するのではなく、ガーゼや脱脂綿で歯を拭いてあげるようにしましょう。
お子さんが嫌がる場合は、無理にする必要はありません。マイナスなイメージを与えないことが大切です。

年令 歯磨きについて 歯の様子
1才 少しずつ歯ブラシに慣れましょう。
歯磨きが出来ない時はガーゼや脱脂綿に水を含ませて歯を拭いてあげます。
生後6〜10ヶ月頃
下の前歯が生えてきます。
1才頃
4〜8本の前歯が生えてきます。
2才 親御さんが歯ブラシを使って歯を磨いてあげましょう。 2才半〜3才頃
20本すべての乳歯が生え揃います。
3才 お子さん自身でも歯磨きをさせてあげましょう。
親御さんも手伝ってあげるようにしましょう。
5才 朝昼晩の3回歯磨きをしましょう。
親御さんは仕上げ磨きをしてあげましょう。
6才頃
下の前歯が抜けて永久歯が生え始めます。
上下の前歯が4本ずつと奥から6歳臼歯という歯が生えてきます。
6才 奥歯の溝が虫歯になりやすいので丁寧に歯を磨きましょう。
親御さんの仕上げ磨きも続けてあげてください。
10才 仕上げ磨きももうすぐ卒業です。
お子さんがきちんと磨けているか確認してあげましょう。
9〜11才
残っている乳歯が生え変わる時期です。
12才頃
全ての永久歯が生え揃います。

子供の虫歯の原因

子供の虫歯には特有の原因があります。

上手に歯磨きが出来ていない

一生懸命歯磨きをしているのに虫歯が出来ている…
どうしてでしょうか?
虫歯になりやすいのは、歯と歯の間、歯と歯茎の境目、奥歯の溝など歯ブラシが届きにくい場所が多いです。

仕上げ磨き

エナメル質・象牙質が薄い

子供の歯は大人の歯に比べてエナメル質や象牙質が薄いという点も虫歯になりやすい原因として挙げられます。
大人に比べて半分程度の厚みしかないため、侵食が早く、虫歯の進行も早くなります。

乳歯と永久歯の比較

ダラダラとした間食

糖質は虫歯の原因になりますが、同じ量の糖質でも、一度に摂る場合よりもダラダラ食べる方がリスクが高くなります。
虫歯になる原因は、摂取する糖質の量よりも頻度の方にあるといえます。

規則正しく食事をした場合

▲ 唾液が歯を再石灰化する時間がしっかり確保されています。酸性になっている時間が少ないので、歯が溶ける時間も少なく、虫歯になりにくい状態です。

ちょこちょこ間食した場合

▲ 唾液が歯を再石灰化する時間が取れないので、虫歯になりやすい状態です。

親から子への虫歯菌の感染

生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には虫歯菌はいません。
どこからやってくるのかというと、親をはじめとする周囲の大人を介してやってきます。
同じ食器を共有したり、食べ物を噛みくだいて与える、熱いものをお口でフーフーと冷まして与える、などの行為で赤ちゃんに感染します。

熱いものを口で冷まして与える

虫歯にならないために
出来ること

歯磨きの習慣をつける

食事の後やおやつの後には、歯磨きをするようにしましょう。

小学校の中学年ぐらいまでは、歯磨きを子供まかせにせず、仕上げ磨きをしてあげてください。歯ブラシだけでは汚れを落とし切れないため、歯間ブラシやフロスの使用をおすすめします。

仕上げ磨き

ダラダラ食べをさせない

おやつはダラダラ食べずに時間を決めて食べましょう。
おやつの中でも特にガムや飴などの時間をかけて食べるものは虫歯のリスクを高めます。
また、おやつだけでなくジュースやスポーツドリンクなどにも砂糖が入っており、虫歯の原因になるので注意しましょう。

おやつを食べる子供

歯を強くする「フッ素塗布」

フッ素塗布には様々なメリットがあります。

歯質の強化…酸で溶けにくい歯を作ります。
歯の再石灰化を促進…食事をしたら歯のミネラル分が溶けだしますが、フッ素はミネラル分を再石灰化(元に戻す)してくれます。
虫歯菌を弱らせる…虫歯菌の活動を抑制し、酸の産生を減らします。

脱灰と再石灰化

▲ 脱灰と再石灰化

フッ素の効果

汚れが溜まりにくくなる
「シーラント」

シーラントは奥歯の溝をプラスチック樹脂で埋めることで、食べかすやプラークなどをたまりにくくする虫歯予防法です。
乳歯の奥歯や臼歯は特に溝が細かく複雑なため汚れが溜まりやすいです。
シーラントにより歯の表面を滑らかにし、虫歯になりにくくしてくれます。

フッ素塗布は何度もすることで効果が高まります。
シーラントも日常生活の中で取れてしまうことがあるので、取れたら早めに歯医者を受診するようにしましょう。

シーラント

予防こそが最高の治療

定期健診

虫歯の予防・早期発見のために定期健診を受診しましょう。

子供の成長が早いのと同じく、お口の中の状況も日々変化していきます。
乳歯は虫歯になりやすく、虫歯が多いと後に生えてくる永久歯に影響を及ぼすことがあります。
乳歯の生えている時期のお口の健康を守ることはその後のお口の健康にもつながります。
定期健診は虫歯の早期発見・早期治療にもつながります。

また、早期発見出来れば、無理な治療をせずにすみ、お子さんが歯医者を嫌いにならずにすみます。

小児矯正について

兄妹

将来、健康な歯で過ごすためには、歯並びが大きく影響します。

お子さんの成長を活かして治療を行うことで、負担を少なくできるのが小児矯正の大きなメリットです。
また、虫歯や歯周病のリスクを減らす効果や、きれいな歯並びによって自信が高まり心身の成長にも良い影響を与えることが期待できます。

お口の中の状態や成長の進み方には個人差があるため、矯正を始める最適なタイミングも一人ひとり異なります。
当院では、無料初診カウンセリングを行っておりますので、お子さんの歯並びについて気になることがございましたら、ぜひ一度ご相談ください。

よくある質問とその回答

  • A:治療内容は基本的には同じですが、子供の歯は虫歯になりやすい、生えかわるなど大人にはない特徴があります。
     そのため、フッ素塗布やシーラントなど、予防に重点を置いた治療を行っています。
  • A:個人差がありますが、シーラントは乳歯が生え揃った3〜4歳頃から始めることが出来ます。
    虫歯予防につながるため、乳歯が生え揃ったら歯科医院にお越しください。
  • A:赤ちゃんの歯磨きをスタートするタイミングは歯が生えてからです。
    1本でも歯が生えてきたら始めましょう。
電話受付時間 月〜日 9時〜13時 / 14時〜20時 (水・祝除く)