セラミック治療(審美歯科)とは、医療用セラミック素材で出来た詰め物や被せ物を用いた治療のことです。
虫歯治療などの際の被せ物としてはもちろん、変色や歯並び、歯の形態が気になる場合にも使用されます。
審美性に優れているだけでなく、人工関節に採用されるほど生体親和性にも非常に優れた素材ですので、銀歯のように金属アレルギーを引き起こすこともありません。
審美性と機能性に優れ、多くのメリットがあるため近年人気が高まってきています。
セラミックの被せ物を歯に被せる方法をセラミッククラウンといいます。
透明感のある白さが特徴で、天然歯のような自然で美しい口元を作ることが出来ます。
歯並びをよくしたい場合、歯列矯正は数年はかかりますが、セラミッククラウンは数ヶ月と短期間で歯並びを治すことが可能です。
また、セラミックには、セレッククラウン・オールセラミック・ジルコニアセラミックの3種類があります。
患者さんのお悩みやご希望にあったものをご提案します。
ラミネートべニアとは、歯の表面のごくわずかな部分のみを削って、ネイルチップのような薄いセラミックを貼りつけて見た目を美しくする治療のことです。
比較的に歯にかかる負担が少なく、短い期間で治療することが出来ます。
虫歯を削って、その箇所にセラミックでつくられたインレー(詰め物)を詰める方法をセラミックインレーといいます。
見た目の良くない金属の詰め物を置き換えることも可能です。
セレッククラウン | オールセラミック | ジルコニアセラミック | |
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美しさ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
耐久性 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
歯周病・虫歯のなりにくさ | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★★ |
コンピューター制御により、セラミックブロックを削り出して修復物(詰め物・被せ物)を作る、CAD/CAM技術によって作られた、比較的安価な被せ物です。
歯科技工士が作った被せ物に比べて、若干審美性に劣ります。
天然歯と同様の色調、透明感、ツヤ感を再現することが出来る、大変自然で審美性に優れた素材です。
100%セラミックを使用し、歯科技工士が作ります。
虫歯や歯周病の原因となる汚れ・プラークが着きにくく、健康面に優しいのも特徴です。
人工ダイヤモンドとも呼ばれるジルコニアをベースに、外側にセラミックを焼き付けて作られます。
ジルコニアはとても丈夫で耐久性にも優れており、審美性・耐久性・機能性に優れています。
歯科技工士が作成します。
色調や質感、透明感など天然歯に限りなく近い審美性を再現出来ます。
セラミックは丈夫ですり減りにくいのが特徴です。表面がなめらかで色素沈着しにくく、きれいな色調が長持ちします。
金属を使用していないため、金属アレルギーの方にも安心してお使いいただけます。
銀歯や歯科用プラスチックと比較して接合性に優れており隙間が生じにくいため、歯垢が付着しにくく、虫歯や歯周病のリスクを抑えることが出来ます。
銀歯のような金属の被せ物を長期間使用すると、金属イオンが溶けだし、歯茎の黒ずみの原因になります。
セラミックであれば歯茎の変色のリスクを抑えることが出来ます。
保険が適用されないため、保険診療と比べて費用が高くなります。
セラミックには陶器と同じ性質があり、強い衝撃により割れてしまうことがあります。
歯ぎしりや食いしばり癖がある場合はナイトガードを装着するなどして、負担を減らすよう対策が必要です。
歯周病や加齢により歯茎が下がってきた場合や二次虫歯になった場合など、審美的に問題が出てきた場合はセラミックを交換する必要があります。
なるべく長持ちさせるためには、毎日のセルフケアや歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。